魔人探偵

□この感情の名前を教えて下さい。
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笹塚の仕事に支障が出ることはネウロにとってもマイナスになるので、身体に負担がかかるような抱き方はしないだろう、という笹塚の読みは甘かった。

爪先立ちに吊られた笹塚の全身を、焦らすようにゆっくり指と舌を這わせる。衣類を取り去った身体をネウロは満足そうに鑑賞しながら、所有印を刻んでいった。
「んんぅッ…はっ、あぁぁ」
口付けの一つ一つにビクビクと震えて、笹塚が艶のある声を漏らす。
浮き出た腰骨に歯を立てる。
「ゃああッ!」
「…感じやすいんですね」
「…るさい…っ」
敢えて直接触らずにいた中心は、既に熱く芯を持ち、上を向いていた。
尖らせた舌を其に這わせると、細い腰がビクッと痙攣して爪先立ちの足がガクガク震え始めた。
「おや、立っているのが辛いようですね」
そう言いながらもネウロは容赦なく口淫を続けた。深く口内に呑み込み、ジュルッと卑猥な音をわざと立てながら唇で扱き、時折軽く歯を立てる。
「ふ…ぅあぁッやぁ…もう、やめ…ッはあ」
体重の殆どを手首の拘束具に預け、痛みと快感の渦に溺れて意識が飛びそうになる。
もう少しでイきそうというところで、ネウロが性器から口を離した。下腹部、臍、乳首に唇を這わせて、耳元に到達する。耳を甘く噛まれて、笹塚はまた濡れた声を上げた。
「笹塚刑事、…此処に、挿れて良いですか?」
後孔に指を押しあてられて身体が強張る。手首の痛みが和らいでいるのに気付き、腿に掛かったネウロの手が体を持ち上げているのを意識した。
「…なこと、一々訊くな…っ」
其を聞いてネウロはニヤリと笑った。


「ひ…あっあぁッ…くっ、ネウ、ロぉ…」
所謂駅弁スタイルで深く犯されながら、笹塚はもう声を抑えることも忘れて喘いでいた。長い脚をネウロの腰に絡めて、ねだるように押し付ける。その淫らな姿に、ネウロは魅了された。
「どうしました?笹塚刑事」
「っあ…手くびの、もう、離せ…」
色素の薄い瞳が濡れている。その瞳に魅せられて、ネウロは言われるまま笹塚の手首を解放した。
笹塚は自由になった腕をネウロの首に回し、自らしがみつくように身を寄せた。
密着した体温、耳にかかる熱い吐息にネウロの熱も高まる。

繋がったまま、傍らにあったソファに腰を下ろすと、安定を得た笹塚は微かに呼吸を落ち着かせたが、ネウロの首にしがみついた腕が離れることはなかった。其に気付いて、ネウロは性的興奮とは別の、込み上げてくる衝動を感じた。其の裸体をきつく抱き締め、鎖骨にキスをする。
「ァアアッ…ネウロ、もう…ヤバいかも…っ」
熱に浮かされた瞳に捉われ、ネウロの背にゾクゾクと愉悦が走る。
「…どうぞ。イッて下さい。…衛士」
薄く色付いた乳首を唇に含み、脈打つ性器を大きな手で扱くと、笹塚はビクビクと震えて白濁を吐き出した。
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