東城大学病院

□桜宮の赤ずきんちゃん。
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【version.1】
赤ずきん…田口
お母さん…速水
狼…兵藤
猟師…島津
お婆さん…桐生


「行ってきまーす」
赤ずきんが葡萄酒とパンを持ってお婆さんの家に向かおうとすると、物凄い勢いでお母さんが引き止めました。
「やっぱり止めとけ!お前が一人で森を抜けるなんて危なすぎる!」
「大丈夫だって」
「最近お前を付け狙ってる狼がいるじゃねえか」
「悪いヤツじゃないよ」
「お前は警戒心が無さすぎるんだよ!しゃあねえな、俺も行く」
「ええ!?」
赤ずきんはお母さんのことも好きでしたが、お婆さんと二人でお話するのを楽しみにしていたので、正直邪魔だなあと思いました。けれどお母さんは言い出したら聞かないので、仕方なく一緒に行くことにしました。
二人で森の小道を歩いていると、狼が現れました。
「赤ずきんさーんヽ(´▽`)ノ何処に行くんで……ヒィッ!!( ̄□ ̄;)!!」
狼は、お母さんの魔王レベルのガンつけに腰を抜かしてしまいました。
「お前か、うちのたぐ…赤ずきんにちょっかい出してるって野郎は…」
「あの、えっと、お母様…」
「お前にお母さんと呼ばれる筋合いは無い!!」
「ひえええっ!」
赤ずきんは狼を哀れに思いましたが、ふと、
ここでお母さんを巻けばお婆さんと二人でお話できると思い付いてしまい、こっそり抜け出しました。
無事にお婆さんの家に着くと、お婆さんは大変喜んで、親愛のハグを超える濃さのスキンシップで赤ずきんを歓迎しました。
一方、赤ずきんがいないことに気付いたお母さんと狼は全力疾走で森中を探し回り、お婆さんの家に辿り着きました。家の前には猟師が立っていました。
「悪いことは言わん。今入るのは止めとけ」
猟師は一生懸命お母さんと狼を宥めましたとさ。

終わり?
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