妄想小箱

□日常の出来事。
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【コンタクト】



あー、最近また目が悪くなってきちまった。

一応眼鏡あるけど掛けるの嫌なんだよなぁ…。

視界が枠で区切られるし、長時間掛けてると頭が痛くなってくるし、柄じゃないし。


「じゃあさ、一緒にコンタクト作らねぇ?」

「コンタクト?」

「そう。俺も最近目が悪くなってきたけど眼鏡掛けるの嫌なんだよね」


コンタクトか……。
目の中に異物を入れるなんて考えた事も無かったな。だって目薬とかも超怖いし。


「良いかもな」

「だろ?」


やけに嬉しそうに食い付いてくるコイツの顔がムカついて、少し意地悪したくなってきた。


「だけど、お前と一緒に行くのはやだ」

「はぁ!?何だよそれっ!」

「嘘だよバァカ。今週の日曜にでも買いに行こうじゃないか」


思い通りの反応をしてくれたからさっきの自慢げな表情を見逃してやろうじゃないか。

コイツもただのバカじゃないってことだな。




「でもさー、お前ってコンタクト入れられんの?目薬も恐がってたじゃん」

前言撤回。
やっぱりコイツはバカだ。



*fin*


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