story

□雨
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「あ、雨止んでる」


高杉はそう言うと銀時の手から傘を取り、傘の上に溜まっていた雨を地面に落としバサバサと雑な音を出して傘を閉じ、手を振って微笑んだ

「んじゃな銀時、パフェの件忘れんなよ」

「あぁ」

力強く頷いてから曲がり角で別れ、高杉は背を向けて歩き出した



離れていく姿。



無意識のうちに高杉を追いかけ、後ろから抱きしめた


「なっ…ぎ、銀時!!?」

高杉が驚くのは当たり前だが、銀時は自分自身にも驚いていた


「…うーん、俺やっぱり晋ちゃんのこと離したくないみたいだわ」


「はぁッ?!」


そして口を耳元までもっていき、真面目な声で囁いた



「大好きだよ、晋助」




「〜〜ッンのクソ天パ!!!」



高杉はそう言って走り去った。

背中を向けていたので銀時には見えなかったが、その顔は、ちょっとだけ嬉しそうだった



…これって脈ありだよね、あんなに照れちゃってさ。今日は俺放課後に補習あるって知ってるくせに待っててくれたんだ






早く晋助から返事が聞きたいけど、今はまだこのままで。






高杉の背中を見送ってから銀時は、どこのパフェ食わせてやろうかな、とか思考を働かせるのだった






END
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