05/05の日記

13:00
裏切り臭がぷんぷんする志摩
---------------
あの人はいつだって前を向いて、一番先頭を駆けていく。そうしてただの一度も振り向くことはないのだ。それは背を預けている味方の、俺たちへの絶対の信頼の表れだと子猫さんは言う。

(その解釈は、多分正解。愚直なまでに真っ直ぐで、危ういほど味方に甘い)

それを、ただ直向に前を向く姿勢を崩してみたいと思うようになったのはいつだろう。従者失格の、志摩の風上にも置けぬ不届きな想い。けれど何の疑いもなく背をこちらに向けて駆けていく姿に、後ろから斬り付けてやればどんな顔をするのか、或いは自分が彼の背を放棄し、正面から相対してやれば。そんなことを夢想する。
きっと置いてけぼりにされた幼子のような、途方に暮れた表情をするのだろう。昔から感情表現まで真っ直ぐな人だったから、ひょっとしたら泣いてしまうかもしれない。嗚呼、ぞくぞくする。

「行くで志摩!二時の方角に3体!中級や!!」
「ほぉい。坊、気張りすぎてあんま前に出すぎたらあきませんえー」
「お前こそもっと気張れや!」
「へいへい」

明陀の頭だというのに誰よりも先陣を切って走る姿は、きっと雄雄しく逞しい。さぞ頼り甲斐の在る指導者に見えることだろう。

(けど、あんまり前ばっか見て足元疎かにしとったら)
(死んでまうよ?)

夢と現は、近い





切羽詰れば詰まるほど何か書きたくなる。
だからこんなことしている場合ではないと

最近めっきりサブマスばかりだったもんだから志摩がかけなくて困る。

前へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ