01/12の日記

18:46
最低な志摩兄貴注意
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「廉造、おいで」
「御稽古しよか、廉造」

その声に抗うことなど、一度たりとてできやしなかった。

「あ、がッ」
「廉造、いつも言うてるやろ?お前は疲れてくるとすぐに脇の守りが甘なんねん」
「う…痛、ぅあうッ」
「なんぼ叩いたっても進歩あらへんなー才能ないんちゃう?」

しなる杖が背を強かに打ち据える。もう志摩の体に杖で打たれたことのない箇所など存在しないだろう。
兄二人にしごかれる日々、志摩家に生まれたが故の義務であると言われればそれまでだけれど、読み書き算盤を学ぶよりも前に杖を持たされ、二人に叩きのめされる毎日は痛みと恐怖で廉造を縛っていった。
だから、抗うことができない。その後の悪夢のような甘い行為にも。

「こっちばっか上達して、なんで杖術は上手くならへんのやろうなぁ」
「こっちには才能あったっちゅうことやろ。ほれ、もっと奥でしゃぶり」
「んっんっんんぅっ」

痛くて苦しくて、もう嫌だと叫びたかったけれど体は震えるばかりで動かない。
もうやめて!誰かが叫んだけれど、そんな小さな声では兄の耳には届きやしないのだ。

「やめろ!やめろって!!」

はた、と我に返る。何故俺の下から声が聞こえるのだろう。兄はどこだ?

「おい、悪ふざけにも程があるぞ!なんなんだよ急に圧し掛かってきやがって、へ、へ、変な所触りやがって…」

ぷしゅう、と赤くなるのは見間違いでなければ同級生の奥村燐だった。廉造はひとつ瞬く。

「…奥村くん、なんでこんな所におるん?」
「はあ?」
「え、あれ?ここどこやろ…っていうか頭ごっつ痛いんやけど」
「はあああああああ??!!」





おわーり

すげぇ中途だけど続きが思いつかないので諦めて不法投棄。

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