04/26の日記

02:13
↓から発生SS
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「…うッ、げぇっ」

木の根元にしゃがみ込んで、胃の内容物を吐き戻す。夕餉に啜った粥がそのまま出てきた。
少しでも胃に何か入れておけば、吐く時の負担が少ないと気付いたのは少し前だ。大分吐くのも慣れてきたな、とぼんやりと考えて、その思考の馬鹿馬鹿しさに嗤った。自分は何を鍛えているというのか。
持ってきた水筒で口を流して、吐いた粥を地面に埋める。この作業も手慣れたものだ。再び吐き気がぶり返してきたが、空咳しか出ないのは分かっているので苦いものと一緒に飲み込んだ。

(…なんでこんなことになったんだっけ)
思考はいつだって同じところをぐるぐる回る。分かりきっていることだ、奴らは一番弱い新参者が何かと組頭に構われているのが気に食わないのだろう。
下剤を仕込まれたりマキビシを投げつけられたりしている内はまだ良かった。対策はいくらでもあったし、傷は放っておけばその内治る。
けれど、ある程度周りが成長して、二次成長を向かえ、性への欲求が目覚め始めた辺りからが地獄だった。何度も何度も内臓を押し上げられる感触を味わって、嗚呼自分は犯されているのだと気付いた時の絶望感。最初は途中で吐き戻してしまい、汚いとさんざん殴られ、蹴られた。
暴行を受けるのは、構わないのだ。恐ろしいのは犯されているとき。
あの時間、自分は男ではなくなる。奴らにとっては女に近いものとして見られているのだろう。それがどうしてもたまらないのだ。
何度も何度も抵抗した。抵抗を諦めることは我慢がならなかった。
しかし、抵抗すればするほど、複数人に押さえつけられ良い様に弄られる自分を自覚するばかり。己の無力さに涙が出そうだ。
噛み締めた唇からじわりと血が滲む。は、と我に返れば自分が痛いほど拳を握り締めていたのに気付いた。掌にはくっきりと爪のあとが残っているし、木の幹に当てていた右手は、木のささくれが爪の間に刺さっていた。じくじくとした痛みが自分を現実に引き戻す。

「……帰ろ」

声は僅かばかり掠れていたが、問題はない。
あの行為に付随する心の痛みを思えば、体中の傷だってどうということもないのだ。







眼前に迫った顔に唾を吐いた。途端周囲に怒りが満ちる。
抵抗の数だけ、その後の行為が激しくなることは分かりきっていたが、それでも自分の矜持は守りたかった。


いくら衝撃の受け流し方を習っていたとて、両手足を押さえつけられて一方的に振るわれる攻撃に、耐える以外の対処が果たしてあるのかどうか。
意識が飛びそうになる度に己を叱咤した。或いは、気絶してしまった方が楽なのかもしれない。だが、いくら木偶のように振舞おうと、相手から目を逸らすようなことだけはしたくなかったのだ。思えば、くだらない見栄かもしれないが。
そうして、何度目かの衝撃に血反吐を吐いたとき、それは起こった。
ガズン、と鈍い音と同時に、自分を戒めていた腕がだらりと力を失った。見上げれば、驚きに目を見開いた表情のまま、顔の穴と言う穴から血を流して木に凭れかかっている状態だった。未だ絡みついているそいつの腕を払えば、ぐらりと均衡を崩して頭から地面に落ちた。こめかみからは穴が開いており、さっきまで奴が凭れかかっていた木はそいつの血と脳漿でべったりと赤黒く染まってしまっていた。
「…流れ弾だ」
誰かがぽつりと零す。見たまま、流れ弾の犠牲者だ。誰かが種子島の訓練でもしているのだろう、日常的によくあることだ。そいつはただ、運が悪かったのだ。
そうして、自分にとっては運が良かった。
死体が出たことで、行為は中断された。それはそうだ、奴らとて、いくらなんでも死体を目の当りにして普通に続きを促せるほど精神異常はきたしていない。
ぞろぞろと散っていく奴らを呆然と見送り、その場に死体と残された。
「ふは、」
その場に腰を落とせばびちゃりと脳漿が跳ねた。ぽかんと口と目を開けた間抜け面で死んだそいつは、よくよく私の口に己のソレを押し付けることを強要してきた変態ではあったが、死んでしまっては恨みも辛みも一切が失われてしまった。
抱いた感想といえば、呆気ないものだ、というもの。暫く見ていれば数人の大人が駆けて来た。散った奴らが連絡したんだろう。ここに居続ける理由もないので、血を吸って重くなった衣服を引き摺りながら、ゆっくりと反対方向に歩いた。
大人たちには自分には興味はないのだろう。ちらりとこちらを見ただけで、手早く死体を処理していく。その手慣れた動作に、自分の嘔吐と同じようなものかと考えておかしくなった。
(慣れれば…死体処理だろうが、嘔吐だろうが、苦痛は減る)
あの行為も慣れてしまえば楽になるのだろうか。快楽だけを覚え、雌扱いされることにも慣れ、己の矜持が踏みにじられるのにも心動かなくなるのだろうか。
「冗談じゃない」
だったら、苦手なヒトゴロシに慣れた方がよほど良い。そう思った。

それが始まり。




後半、いらなかったような気もする。

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00:57
利土井について
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石土井スキーだけど、利土井も好きだよ!ただメジャーすぎて変な反発心起こしてるだけなんだ!遅れてやってきた反抗期!


利土井に関して…っていうか石土井以外に関して言えること。
受けは男前でなんぼ。そして攻めはどこまでも女々しくあればいい。
えっそんな男前なのにそっちなの…?みたいな。で、よく考えてみれば、ああ逆に?的な。
基本受け←攻め。順序?逆じゃないよ。肉体的には譲ってもらってるけど、その他に関してはあらゆる意味で受けが上回っているといい。腕力でも体力でもテクニックでも!!(何か言い出した)
むしろ攻めが喘ぎまくって受けがそれで白けるとか。最高じゃないか!(歪んでる)
そんで土井先生が童顔なのがいいよね。可愛い顔してあのっこー割とやるもんだねっとー♪相当な筋肉質であればいい。童顔ではあるけど決して女顔ではない。可愛い顔してるけど決して女々しくはない。潔い、男らしい、でもまめまめしい。
夢見ちゃってますか、構いません。それが俺のジャスティス!(何だこのテンション)
女装とかイロモノも、本来は攻めがやるべきだと思ってる。女装した攻に攻められるんだぞ??倒錯的じゃないか(大いに歪んでる)
受けが女装した場合、男前二割り増しになるからもう受けとしてのゲシュタルト崩壊してもおかしくはない。
何が言いたいんだ?ああそうだ、利土井だ。
利吉は格好いいと思うよ?普通にエリートだし、強いし、山田先生の息子だから遺伝的にも半端ないポテンシャル持ってると思う。将来的には土井ちゃんを上回る力だって秘めてると思うんだ。
だが、それじゃあ私が面白くない(テメェ)
力関係は土井>利吉であって欲しい。利吉はヒロインに守られるヒーローであればいい。土井先生にお姫様抱っことかされればいいんだ。そんで大いに恥かしがればいい。
土井はもう色々と淡白で冷めてればいいと思う。利吉がどんだけ「土井先生wwハアハアww」っつってもさらりとかわせばいいと思う。天然でも計算でもどちらでもかまわん!っていうか利吉?相手になるの??(利土井が嫌いなんじゃない。石川を差し置いて利吉に土井をやるのが気に食わないだけ)
変態利吉はとことん土井先生に蔑んでもらってればいいと思う。「何?本気にしたの?あはは、救いようのない馬鹿だね、君は」とか言われて興奮するんだぜ、こいつぁとんだ変態だ!
あと、今土井にぐりぐり踏まれて興奮しちゃう利吉が脳内に降りてきたんですが。いつかSSにできたらいい…!割と常にこんなこと考えてる私こそ真性の変態ではないか。違うよ、仮にそうだとしても変態という名の紳士だよ…!
SとMの境目で揺らぐ土井が好き。ドSだけど、少し押したらドMに転換できそうなキャラが好き。
あ、利土井じゃないけど、昔の土井は受けることにすごい抵抗感と嫌悪感を覚えてたらいいと思う…っていうか当たり前か。それが普通だよね、なんか土井は常に諦めてるイメージ…
若い頃はそりゃあ年相応にギラギラしててさ、押さえつけてくる相手に唾はいたり、生意気な態度とってボコられたりしてたらすごい胸がきゅううぅぅううってなる。ヤられた後とかすごい吐いて、吐きながら地面引っかいて「……ちくしょうッ」とか言うんだよ。自分の弱さがものっそい情けなくて、悔しくて、それでも悔し涙は流さないの。泣いちゃったら負けな気がしてすごい我慢する。そんで女扱いされてることがすごい腹立つ。あっその延長上で女装嫌いって言っても良くない??(今思いついた!)この話もSSにしたい…

すごい話が飛びまくって読みにくいったらないね!
でも私の脳内いっつもこんな感じ!



☆コメント☆
[えいこ] 10-05 13:48 削除
爪を隠した猛禽類な受け土井論素晴らしいですね!
土井が鷹なら、利吉は兎ですね。
狩られるんですよ。
寂しくて死んじゃうんですよ。
石川は鷹匠で

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