捧頂

□仲が良すぎる私の兄たちについて
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今日のご飯はハンバーグ。
それにシチュー。

兄さん達の好きなもの。



さぁ、そろそろ兄さん達の帰宅だ。



「「ただいま」」

「お帰りなさい」

仲良く手をつないでのご帰宅。
兄さんたちって学校では仲悪いって言われてるけど、本当はすっごく仲がいい。

兄さんたちは、お互いに依存しているから。
もちろん、軽い言い合いならするけどね。


「今日のご飯はなんだい?名前!」
「ハンバーグにシチュー」
「俺らの好きなものだ!やったな兄さん!」
「あぁ!俺達は本当にいい妹を持ったんだぞ!」
「二人の世界に入り込む前にご飯食べてくださいねー」
「「いただきます」」


両手を合わせて食事を始める。


兄さんたちがご飯をほめてくれると、うれしくて、もっと頑張ろう、ってなる。



「そういえば、名前」

「はい?」

「お前、最近男子と仲いいじゃねぇか」

「そうかな?」

男子と仲がいい。
兄さんたちに言われるのは別にこれが初めてではない。
一定の期間で言われる。


「男子っぽい子ならいるけど」
「そいつのことは知ってんだよ」
「ちゃぁんと虫除けしてもらわないと困るんだぞ!」


正直兄さんたちが私に対してこんなに執着する理由がわからない。
私は別に顔が良いわけでもないから。
頭脳だって普通だし、運動もそこそこだし。


??
なぜだ。


私は別に鈍くはないからわかるはずなんだけど。
なぜわからん。




「まぁ、あの子にいっとくよ」
「そうしてくれ」

さらば私のリア充生活。





まぁ、兄さんたちが見れればそれでリア充になれる気がするけど。


「食べ終わったらちゃんとシンクにおいておいてね」
「おーーー!」
「口に入れたまま話すな!」


どちらが上だかわからない会話を耳にしつつ私は自室へ向かった。




だって。




兄さんたちの夜はこれからだもの。





私が部屋に入れば、兄さんたちは私にばれないようにイチャつきだす。
っていうかそんな風隠さなくてもいいのに。




いやまぁ、私が知ったのは中学生のとき。
兄さんたちの情事の真っ最中だった。


「ふ、ある、あるぅ…っ!」
「…は、あー…さぁっ!!」


気がついたときには音の出ないように扉を閉めて足音立てないように自室へ戻っていた。



そして思った。


ビバBL!!!!


兄さんたちのおかげで私は新しい世界を築けたのだ。


いやー美しかった。
エロかった。



なんて思いながら私は新しい同人誌の下書きを始めた。








あとがき


瞬さまぁあああ!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい愛してる!
でも返品は受けつけない!!


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