TOI

□5:潮風
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「ガラムかぁー……。お前の故郷なんだろ?どんなところなんだ?」
「うーん。よくわからん。」
「よくわからんって…。地元なんだろ?」
「俺基本工房にひきこもってたしなぁ。」

外に出ることと言えば、道具屋に買い物に行くぐらいだった。
それ以外はずっと親父が刀を打つ後姿を眺めていた。
鍛冶の仕方を覚えてからは、自分で作るようになったけれど。

「まぁ鍛冶は盛んだったかな?」
「へぇ。そりゃ楽しみだな。」

武器は男のロマンだろっという顔で目を輝かせていた。

「そうだな。ついたら一回俺の家に寄れよ。」

なんもないところだけどな。
そんなことを言っているうちに火山が見えてくる。
もうじきガラムにつくようだ。

「さーって!そろそろ荷物まとめっか!」

そう言いながら船内に戻った。
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