TOI
□5:潮風
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小さな影が囁く。
『だってあいつと遊んだって楽しくないもん。』
『あいつ変だし。関わりたくない。』
『なんかあいつ気持ち悪いし。』
そして外に出ることが大嫌いだった俺が、部屋に籠っていじけた声で言うのだ。
何度も何度も使い古した台詞を。
「お前等なんかと関わるのなんてこっちから願いさげだ。ばぁーっか。」
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