黒豆小説

□学園パロデ
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一時間目の始業のチャイムが学内に響いた。今日もまた授業ばかりで、つまらない1日が始まる。生徒の大半が心にその気持ちを隠し持ち授業をうける。

「きりーつ。」

とある教室では、チャイムと同時にエンヴィーが号令をかけていた。
そして、礼の号令に合わせ周りの生徒は挨拶をする。

「「おねがいしまーす。」」

と元気な挨拶の中、1人の少年は顔を歪ませていた。
少年は金髪金眼。
スラリとしつつも筋肉がついている。
そんな少年は着席後お腹を押さえ顔を机に預け額にはわずかに汗をかいていた。

「…エルリック。どうした?」
教師のマスタングが声をかける。が、エルリックと呼ばれた少年は問いかけに反応しない。
「先生。」
先ほど号令をかけたこのエンヴィーがマスタングに声をかけた。
「体調悪いみたいですし保健室に連れて行きます。」

「そうだな…頼むぞ。」

「はい。」

エンヴィーは少年のもとに行き、立つようにうながした。

「大丈夫?立てる?」

少年の肩をエンヴィーが支え、立ち上がらせる。立ち上がると同時に少年は大丈夫だ。と微かに呟いた。
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