黒豆小説
□夢でありますように。
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気が付くと、俺は誰かに追いかけられて、必死に逃げていた。
ヤバい…殺される
ただその想いだけで走って逃げていた。
どれぐらい逃げた?
もう何時間も逃げてるはず。
疲れが溜まって、息が荒く今にも倒れそうだ。
「うぁっ…!?」
情けないことにつまずいた。
そのまま俺は地面に勢いよく倒れた。
ヤバいっ。
殺される。
「よくここまで逃げたわね?エドワード。」
「かぁ…さん?」
逆光で姿はわからない。
でも、声でわかった…
紛れもなくその声は俺の母さんの物だった。
手元で何か光ってる…あれはナイフか?
おい嘘だろ?
俺に向けてるんじゃないよな?
違う…よな?