黒豆小説

□目撃
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目撃しただけだった


ねぇおちびさん
手を繋ぐの僕とだけだよね?





ねぇ…なんで知らない人と手を繋いでるの?
やめて…やめてやめて
僕だけのおちびさん…
僕をおいてかないで




+目撃+






ある日セントラル市街を、次の仕事のため下見がてら散歩してたら見たわけ。




・・・浮気を。




おちびさんにはかなわないけど、
可愛い女の子に手を引かれ走ってた。



それをみた瞬間僕は

失望と

悲しみと

怒りが

一気に吹き出て何が何だかわからなくなって…

目の前がくすんで見えなくて逃げ出した。






それから毎晩おちびさんの宿に行くのが怖くなった。


窓を開けたらその女とおちびさんが一緒に居るんじゃないかと。

窓を開けたらその女と楽しそうにおしゃべりしているおちびさんが居るんじゃないかと。



怖くて怖くて…



でも、同時に怒りでおちびさんを許せなくなってきた。



なんで?




僕のこと飽きちゃったの?




この前あった時なんて、素直じゃないから帰れとか言っておきながら僕にキスしてくれたのに…


どうしたの?

敵に戻っちゃうの?

なら僕は君を潰しにかかるよ

まっててよ

僕が君を殺しにいくから
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