サイエンス・ワールド 短編集
□ーブラック・ホワイト・クリスマスー
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「・・・・・・・・なんだ。このモンスターは・・・。」
「に!モンスターじゃないよクリスマスケーキだよ?」
「これのどこがクリスマスケーキなんだ。ケーキというよりもウエディングケーキに近いぞ。」
チラシのケーキを指さしてネリルを見下げる
「いや、ウエディングケーキにこんなケーキでてくるのか?ι」
キルが疑問ぎみにツッコミを入れる
「を。朝っぱらからでも冷静なツッコミは変わらないんだな。感心感心。」
「どんなとこに感心してんだよ。」
「に〜。おいしそうなのに〜。皆で食べたら美味しいよ絶対。デリシャスでゴージャスだよ!」
「おい、ゴージャスの意味分かっていってんのかネリルちゃん。」
「本当に美味しそうですねー・・・。今はこんなに飾られて華やかなホールケーキが売られているんですね。」
ハンナの持ってるチラシを覗き込み、ケーキをまじまじと眺めるフィリだが、段々目を輝かし
「この程度のクリスマスケーキなら、僕全部食べられると思います・・・」
若干よだれが垂れそうになっている
「おいフィリ君、よだれよだれ。」
「ハっ。す、すみません。はしたないですねテヘヘ。」
頭を軽くかく
「に!王子も美味しそうって言ってるよ。ね、買おうよぅ〜。」
「別に買ってもいいが・・・、この値段はさすがになぁ・・・ι」
ケーキの値段を見てみると、4万2000ギルと、軽く半端な桁数に達している