サイエンス・ワールド 短編集

□ーアンラッキー・サイエンスー
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‘ザアァァァー…!’


リリー
「あ…、雨。いけない、洗濯物干しっぱなしだった…。取りに行かなきゃ…。」

雨が降る街の外をリリーの家まで走る(実際は無い)









ーアンラッキー
     サイエンスー







‘タッタッタッタ…ー!’

走っているとキルが家のベランダからリリーを見て声をかけた


キル
「おー。リリー。」


リリー
「あ。キル君。久しぶり。」

キル
「急に降ってきたなー。何急いでんだ?」

リリー
「うん。ちょっと洗濯物を取りに…ー」


‘バキッ!’‘ドサッ!!’

キル
「ギャアァアー!」

ベランダの柵が崩れそのまま地面に落ちた


リリー
「キルくーんっっっ!!」

泣きながら街を走るリリー

キル(面影)
〈ー俺の夢は世界中のボランティア活動をする事なんだ。不安?そうだなぁ、最近うちのベランダがちょっと脆(もろ)い事かな。〉


リリー
《結構前から好きだったキル君。みんなに人気者でいつも明るく振る舞ってたそんなキル君を私は忘れない!》
 

走ってると今度はシュールが家のベランダからリリーに声をかける

シュール
「おや。リリーお嬢様

リリー
「あ。シュール君。」

シュール
「何を急いでいるのですか?


リリー
「うん。ちょっと洗濯物を…ー」

‘バキッ!’‘ドガシャーン!!’


シュール
「アァァァァー」←笑顔で即死


リリー
「シュールくーんっっっ!!」

泣きながら走るリリー


シュール(面影)
〈ー私、実は前から好きだったんですよ気づきませんでしたか?そして最近うちのベランダが…ー〉


リリー
《誰よりも優しくてドSだったシュール君。ごめんなさい。私はそんなシュール君を忘れない!》

今度はエラがベランダから(以下略)


エラ
「リリー。」

リリー
「あ。エラさん。」

エラ
「どうしたんだ?そんなに急いで。」

リリー
「ちょっと洗濯物ー」

‘ギシャ!’‘ドンガラガッシャーン!’

エラ
「キャァァァァーっっ!!」


リリー
「エラさーんっっっ!!」

エラ(面影)
〈ー友達の居ない私に声をかけてくれて、実はスッゴく嬉しかったよ。〉

 
 
リリー
《いつもマジメで影が薄かったけど手裏剣はずっと所持していたエラさん。私はアナタの事を忘れない!》


クロル
「リリーサーン…。」

リリー
「あ。留学生のクロル。」

‘ドチャッ!’‘ドカーンッ!!’

クロル
「アー………!!」

リリー
「クロルーっっっ!!」


クロル(面影)
〈ー◇△◆%£¢℃●○△♀&#%※◯∫ʼn■□●◎#*…〉


リリー
《最近近くの学校に留学してきたクロル。何を言ってるのか分からないクセに名前だけはちゃんと言える誰よりも覚えやすかったクロル。私はそんなクロルを忘れない!》

 
ハンナ
「リリー!」

リリー
「あ。向かいのハンナさん。」

ハンナ
「貴様、洗濯物干しっぱなしだったろ。」

リリー
「うん。今取りに行く所。」

自分の家のベランダに行き洗濯物を取る

リリー
「良かった。まだあまり濡れてない。」


‘ドチャッ!’


リリー
「……………。」


ハンナもベランダが壊れ落ちる


リリー
「ハンナさーんっっっ!!」

ハンナ(面影)
〈貴様、隣に引っ越して来たリリーだろ?俺に何でも聞きな


リリー
《初めて一人暮らしする私に愛想良く面倒を見てくれたハンナさん。私はそんなハンナさんを…ー》

‘ドシャッ!’‘ガーンッッ!’


リリー
「きゃぁぁぁあっっ!!」






ーendー

 
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