サイエンス・ワールド 短編集
□ー迷子の親子ごっこー
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「だって髪の色とかハンナの金髪とおんなじじゃねーか?」
「俺が知るか!」
「探検たんけ〜ん。」
ハセがハンナから離れて走り、学院の中に入って行った
「あぁ!!貴様待てコラァ!」
すぐにハンナが走って追いかける
「・・・・・・・・・ぁ・・・。」
ぼーっとしたままハンナとハセを見るクロル
「・・・・・・・・・・・・・・おいクロル?」
「・・・・・・・・ん?」
ゆっくりとキルを見る
「行かなくていいのかよ?」
「・・・・・・・・・・ぁ・・・・。・・・そっか・・・。」
凄く遅れてクロルも学院に向かってゆっくり走り、中に入る
「・・・・・・・・・・なんなんだ・・・?」
キルが首を傾げ
「ふー。何やら面白い展開になりそうですね〜。」
眼鏡の中心に左中指を引っ掛けてクイッと上げる
「まさかと思うけど・・・、見にいくつもりか?」
もちろんですと笑顔でキルに言うシュール
「ささ。もうこの庭園のお手入れは完了しましたので、私たちも学院内に入りましょうか。」
手のちょっとした汚れを払うようにパンパンと手を叩き
「あ。」
まわりをよくよく見ると、広い庭園が綺麗に整えられてられているのに気付く
「!!??さっきまでと全く違うな!?」
シュールにツッコムために振り向くと、そこにはもう居なく、あれ?っときょろきょろ探すとすでに学院に向かって歩いている
「お、おいシュール待てよι!」
慌ててキルもシュールの方へ走り、中に入る