テイルズ小説
□時は戻らない…
「テイルズオブシンフォニア」
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…ロイドとコレット、ジーニアスは20分間プレセアを探し続けたが、一向に見つからない
「…う〜ん、見つからないねぇー…」
「そうだなぁ…、一端リフィル先生の所に戻ってみるか。」
ロイドがそう言った途端、ジーニアスが突然ロイド達から離れて走った
「えっ…!?おっ、おい!ジーニアス!?」
そのまま振り向かずにまっすぐ走って見えなくなった
「たっ、大変!ロイド、リフィル先生に知らせなくちゃ!」
コレットがあわあわしながら言う
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ロイドは何かを考えているようで、なにも言わない
「……ロイド?」
「……なぁ、コレット…」
「ん?なに?」
「……今回は…、ジーニアスの事、…黙っておこうぜ。」
「え…、」
「危険かもしれないっていうのはよくわかるけど…、今のジーニアス、…今まで一緒に遊んできた俺たちとは違う不安な顔…、してた。」
「…ロイド…、…………うん。わかった。」
「サンキュー、コレット。」
「んーん、ジーニアスの為だもん。」
「……そうだな…。じゃ、リフィル先生にバレないように宿に一端戻ってみるか!」
「うん!」
ロイドとコレットはそのまま宿屋に戻った…
……………ジーニアスは10分ほど走って、やがて光輝いた外にでた。
少し木が立ち並んでいるが、白い“なにか”で視界が覆われ、しかも雨が一向にやまない中、寒さが体中に襲われる
「…さむっ……。」
一瞬身震いをしながらジーニアスはふと、立ち止まった
「………あぁーぁ…、…やっちゃった…。」
はぁ、と大きなため息をつく
(ロイド達や姉さんが追いかけてこないって事は…、気をきかせてくれたのかな…?)
我ながら少し誤った事したかな…、とジーニアスは思った
「…プレセアが行くとしたら…、どこだろう…。……………ん?」
よく見ると、目の前の地面になにか小さい物が落ちている
「なんだろう…、これ…」
拾ってみると、いつもプレセアが縛っていた片方の髪のゴムに似てる
「これ…、プレセアのじゃ…、っっ!!?」
やみくもに近くをプレセアがいないか走って探す。
「プレセアー!…………」
雨の音で声が響かないのか、自分の声までも聞こえない
「…プレセア! どこに居るの!?…プレセア…。 ……プレセア……」
なぜかだんだん頭がクラクラしてきた…。
(……あれ…?…なんだか…、目の前が歪んでいる…。…僕おかしくなっちゃったのかなぁ…)
「…プレセ…ア………………。」
‘ドサッッ!’
そのままジーニアスは地面に倒れこんでしまった………………。