テイルズ小説
□究極の料理を求めて…
「テイルズオブシンフォニア」
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「…………あら…?
みんなしてなんの話をしているの?」
「あ!先生。実は算数の文章問題で料理の問題がでてたんだけどさ…」
「料理?」
「ああ、この問題、つじつまが合わないんだよ」
「うん。なんかね。このプリントの問題なんだけど…」
コレットが算数のプリントをリフィルに渡して最後の問題に指さした。
「どれどれ…?」
リフィルが問題を読みながらも、ロイドとコレット、ジーニアス達(主にロイド)はさっきのを説明した
「…………ってなワケなんだけど、おかしいだろ?」
ロイドが問いかけた途端、リフィルがバっと顔を上げ、目をキラキラ輝かして言い返した
「素晴らしい!この問題は料理の基本をちゃんと理解している!」
「は…?」 「え…?」 「……はい?」
三人ともマヌケな声をだしてリフィルを見る
「まずなぜ二人だけ客が居るにもかかわらず、三つの料理をわざわざ作るのかが最大のポイントだ!」
「どっ、どの辺がポイントなんだ?先生。」
ロイドが意味不明な顔をして聞く
「どこって、わからんか!一つ多めに作っているという事はつまり新作に挑戦していたという考えが浮かぶだろう!」
「ね、姉さん…、人格変わってるよ()」
「新作…いわば個性的な料理を作るからこそ料理の極限を求める事なのだ!あぁ…なぜもっと料理に関してこう早く素晴らしい事に気がつかなかったんだ!」
「いや、問題にはそんな事かかれてないから違うんじゃ…」
「いや!違わない!私は今言った通りの考えが一番正しいと感じる!」
「え?じゃぁ…、全部同じ料理って事?」
今度はコレットがリフィルに問いかける
「いや、おそらく三つとも別々で作ったのだろう!二人が食べた料理はうまかったが、最後に残った料理だけは失敗作で残ったのかもしれん!」
「その失敗作はどうなったんだろう?」
「また別の料理に再利用するのだ!」
『再利用ぉぉぉ!!!??』
声を張り上げる三人
「そうだ。せっかく作った料理を捨てるワケにはいかないだろう。再利用し、また新たな料理を作るのだ。そうして究極の料理が完成するものだと私は思う!!」
さすがに三人ともリフィルの料理発言に硬直していた
「あぁぁ…、考えれば考える程だんだん興味がわいてくる・・・・・。」
すると、いきなり爆弾発言をリフィルは三人に向かって言う
「そうだ!今から究極の料理を4人で作ってみようではないか!!」
『ええェェェェ!!?』
「ちょっ、ちょっと待ってよ姉さん…!今からって、授業はどうするのさ。」
「無論、休む!!」
『いやいやいやいや!!』
ロイドとジーニアスが声を大きく否定する
「大丈夫だ!授業を受ける生徒は他の先生に教えておく!今日は私とロイドとコレット、ジーニアスの4人だけ特別授業として受けるという事だ!」
「で、でも……」
「楽しみだな!一体どんな究極の料理ができるか…!」
もはや話を聞いていない
〔…………すみません…、勘弁して下さい…(ロイド、ジーニアス、コレット)〕