テイルズオブジアビス

□ー記憶喪失事件ー
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とりあえずみんなディストから少し離れ、後ろを向きながら小さく会話する
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「…………どうする…?」
 
 
ガイがまずルークに聞く
 
 
「お、俺に聞くなよ!」
 
 
 
 
「あのままじゃぁ…、六神将の元へ返す訳にもいかないし…、どこにいるのかも分からないのだから今記憶を治すしかないんじゃないかしら…」
 
 
ティアがルークに言う
 
 
 
「ええぇぇ?マジかよ?」
 
 
 
「いい迷惑だよねー。ディストも。」
 
 
アニスが笑いながら言う
 
 
 
「記憶喪失の原因となったのはアニスだろ!!」
 
 
 
 
「アニスちゃんは何もしてないよ?」
 
 
 
「とぼけるなっ!!」
 
 
 
「あ、あのぉ〜……ι」
 
 
 
ディストが弱々しくルークに声をかける
 
 
 
「あぁあ?なんだ死に神」
 
 
 
後ろを振り返り、ディストを睨む
 
「ひっ!?す、すみません、何でもないです……」
 
 
 
ビクッとして離れるディスト
 
 
 
 
「わかればいい……っ…。……………っ…て……………、………………………………………………あれ?」
 
 
 
冷静さを取り戻し、ディストを見る
  
「………死に神と言っても反論しなかったな。」
 
 
ガイが隣で呟く
 
 
 
「ハナタレディーストー♪」
 
 
試しにジェイドが呼んでみる
 
 
 
「……………?誰か他にいるんですか?ハナタレディストだなんて変わった名前ですね。」
 
 
キョロキョロして探すディスト
 
 
「ふむ。どうやら自分の名前も忘れているようですね。」
 
 
 
「冷静に言うなよ!?」
 
 
ルークがジェイドを見る
 
 
「性格の方も多少変わっている様ですしね。」
 
 
 
「……………!って事は、いつものウザったいディストじゃないって事か?」
 
 
 
「でしょうね。いっそそのままにして放置しておくのはどうでしょう?」
 
 
ガイが横から突っ込む
 
 
「さすがにそれは駄目だろ!?」
 
 
 
「冗談ですガイ。……………チッ…」
 
 
「今最後に舌打ちしたよな……ι」
 
 
「ん?誰がですか?」
 
 
 
 
「………………………。」
 
  
 
 
 
 
 
 
  
「では!!わたくしから記憶喪失の改善を致しますわ!」
 
 
ナタリアがディストの方へズカズカと歩き寄る
 
 
「はぁ?お前が!?」
 
 
「たとえ敵将でも困っているのならば見過ごせませんわ!!」
 
 
「・・・・・・・・ナタリア・・・・」
 
 
ティアが呟く
 
 
 
「あなた!!」
 
 
ディストの前で立ち止まり、手に何か持っているナタリア
 
 
「あなたは今現在記憶喪失になっているのです!!」
 
 
「へ?」
 
 
アホみたいな声をだしてポカーンとナタリアを正座しながら見上げるディスト
 
 
「なので!!わたくしが料理を作って差し上げましたわ!!」
 
 
そう言って紫色へと変色しているおにぎりを片手で持ち、前にだすナタリア
 
 
 
『!!!!!????』←ルーク一行
 
 
 
「は、は、・・・・・はいいぃぃぃぃ!!??」
 
 
 
おにぎりを見て声が裏返るディスト
 
 
 
「おおお、おい・・・、なんでここでも料理魂に火点けてんだよ・・・・」
 
 
遠くからルークがガイに言う
 
 
「あれはなんなんだ?今にも腐りかけている・・・、いや、もうこの世の食べ物とは思えない“物”は・・・・・・・」
 
 
ガイが言った途端、ナタリアがギッと二人を睨みつける
 
 
「そこのお二人!!聞こえていますわよ!!これは“物”ではございません!ちゃんとれっきとした“おにぎり”という料理ですわ!!」
 
 
『おにぎりいぃ!!??』
→ルーク、ガイ
 
 
 
「それおにぎりだったのかよ!!なんかの物体にしかみえなかった!!」
 
 
「まあルーク!!なんですの!?人がせっかく記憶障害を治そうとしていますのに!!」
 
 
「だってどう見ても食い物じゃねーだろ!?」
 
 
「お、おいルーク落ち着けι」
 
 
ガイがルークをなだめる
 
 
「なんて口のきき方です!!ならばアナタがおにぎりを食べて下さいませ!!」
 
 
ズイズイとルークに近づき、おにぎりを押し付けるナタリア
 
 
「へ!?俺!?」
 
 
後ずさりするルーク
 
 
「当然ですわ!見た目はちょっとアレですけど・・・・・・、味は問題ないと思います!!」
 
 
「い、いいよ!俺腹減ってねーし・・・」
 
 
「何故です!!ちゃんと責任をとって食べて下さい!!・・・・・・・さあ・・・、さあ!!」
 
ルークの口に無理やり押し込むナタリア
 
 
 
 
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