テイルズオブジアビス
□ー看病争奪戦ー
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「わ、私は料理を作りに行くわ//」
ティアが離れて宿屋のキッチンへ行こうとすると、ナタリアが呼び止める
「お待ちになってティア!わたくしも今回の料理作りに協力いたします!」
「…………え…?」
ティアが一旦立ち止まり、ナタリアを見る
「やはりわたくしも人事ではありません。みんなやルークの為にも作りあげます!」
「み、みんな!?」
『………………!?』
↑ジェイド、アニス
「手伝いならいいのι私一人で出来るから…」
「いいえ!この前は寒くて作る事が出来ませんでしたから今度こそわたくしの手料理を作ってみせますわ。」
「あれ?ナタリア段々ズレてきてない?」
アニスが横で言う
「で、でも…ι」
「大佐〜ι」
「ナタリア。今日はティアが料理当番なんですよ。また別の日に作ってみては?」
ジェイドがニコニコしながら言う
「いいえ!いくら大佐の言葉でも作ると言ったら作りますわ!」
「そうですか♪」
「え!?認めていいんですか大佐ぁー!?」
「聞きそうにありませんから♪」
「聞きそうにないからって・・・ι」
「あ。それとアニス。あなたも料理を作るのを手伝ってください。」
「ハア?ιなんで私が・・・」
「わたくしとティアが料理を作ってる間にルークの所へ行くかもしれませんから!」
「う、鋭い・・・。いいじゃんちょっと位。」
「駄目です!それともなんですの?料理に自信が無いとでも?」
「ムカそんな訳ないじゃん!言っとくけど、料理は得意中の得意だから!!」
「なら見せてみて下さい!」
「いいじゃん!やってやろうじゃない!」
「いやぁ〜。こうもおてんばぶりを見ているとどこかの王族を思い出しますねぇ〜。」
「本当だわ・・・・」
ーその頃のルークー
「・・・・・・・・・う゛・・・なにか嫌な感じが・・・・・」
両肩を手で掴み、身震いをするルーク
と、ドアが開き、ガイが水の入ったおけとタオルを両手で抱えて入ってきた
「お。起きていたのかルーク。」
「あぁ・・・、ガイ。なんか全然寝れなくてなぁ・・・・・」
「ははは。そうか。それにしてもルークが風邪をひくなんて久しぶりだな。確か・・・・子供の時も一度酷い熱を出した事あったよな。」
「あぁぁ・・・・・、あん時はヤバかった・・・・・・。」
「いきなり屋敷を出ようと抜け出したかと思えば、その日は運悪く雨で、誤って足を滑らして屋敷外にあった噴水にそのままボチャンだったからな。」
ガイが笑いながらルークに言う
「・・・・笑いごとじゃねーよ。」
「俺も大変だったんだぜ?まさか雨の中屋敷を出ようとするなんて思わなかったしな。」
「しかたねーだろぉ?ιあの時は体が勝手に動いちまったんだし・・・・」
「その時から抜け出し癖がついたのか・・・・・ιしかもルークが発見された時には今にも死にそうだったからなおさらパニクったよ。」
「おかげで一週間ぐらい寝込んでいたけどな。」
ハァっとため息をつくルーク