サイエンス・ワールド 短編集

□-望む光-
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ねぇ


キル…




この世界の終わりには、私たちはお互いどうなってるのかな…





……………


出来るならば…私もキルも……生きていたいな……























キル
これまで私を信じてくれて、有難うございます


なんて、今更ながら照れくさいですね

でも私は、貴方ならきっと最後の世界を阻止してくれると信じています

たとえ誰かが犠牲になるとしても、それは貴方を心から信じているからです

私たちもね…


もしも…私たちの誰かが生き残れなかったとしても、貴方に全てを託します。そう信じます

貴方は…

大切な仲間ですから……
























あたしね…キル兄やみんなとずっと一緒に居たいと思ってた

なにも変わらない日が、ずっと続いてほしくて、みんなで遊んで、たまにはハルちゃんやハンナさんと会ってどこかに行ったり…、楽しい事してさ…

でも、その前に今やることがあるものね…

正直…、あたし怖いな…

怖い…


でも、きっと終わるって信じてるよ

あたし達、もうお友達なんだもん


だからね?

みんながまた会えれば、絶対に楽しく遊ぼうね























キルさん

私、ずっと考えていたんだ…

自分にとって、他人にも仲間に何が出来る事なのか

私はずっとキルさんの姿を見てきた。
どんなに苦しくても、悲しくても、前に進んで立ち止まらなかった…

何処かで踏み外しかけても、いつの間にか私たちの場所に戻ってた

そんなキルさんを、私は尊敬していたんだ


キルさん、私は決めたよ
この世界を存続させる為に、キルさんを最後まで導く

導いてみせるから…っ!



























もう…決めたんですね……
僕、そう決断してくれてほっとしました。

でも、ちょっとだけ…
いえ、凄く凄く…怖いです……

きっと、キルさんならあの人を止められると信じてます
変わらない世界を望んだ僕達、そしてキルさん
僕はこれが…運命だと思いたいです


























キル…
俺は…この世界に縛られない世界を望んでる…

それは今でも変わらない
これからもきっと…

俺が涙を流した時、キルも泣いてくれた…
苦しみも理解して、本気で泣いてくれた事を覚えてる…

この日まで協力してくれて有難う…

だから次は…

俺たちがキルを助ける番…ー


























あんなに小さかった貴様が、いつのまにか先を越されてたんだな

ここまでくると、もう馬鹿にできねーよ


キル…、死ぬんじゃねーぞ……
俺はお前に賭けてんだ
死にそうになっても生きようとあがけ
足掻いて足掻いて、何度でも前に進め

俺と亡くなった奴ら、それと、お前の心の底に溜まってるもん、アイツに全部ぶつけろ


























………………………………ー














俺は…………



信じるよ…




どんなに想像もつかない事でも、

叶わない結末でも…





この世界に存在してみせる…







記憶を刻んでやるよ…!








それが俺の………ー
それが私の………ー











夢だから………………ー























 
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