テイルズ小説
□究極の料理を求めて…
「テイルズオブシンフォニア」
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リフィル・セイジ
料理とはやっぱり個性的ではないとね。
誰にも作れないような食べ物が究極の料理といえるような気がするのよねぇ…
ー究極の料理を求めてー
「…ふぅ…、ヒマね…。」
授業が終わり、ヒマができたリフィルがそう呟いた
「どうしたの?姉さん。」
ジーニアスが問いかける
「あら、ジーニアス。…実はここのところ、遺跡や古代文明に関する事がなくてヒマが沢山できるのよ…。なにか潰す事はないかしら…」
「う〜ん…、考えてもあまり思いつく事じゃないよねー。………………じゃぁ…、姉さんが今興味を持ってる事ってある? 遺跡関係以外で。」
「興味ねぇ〜………。」
……僕はこの時、後から後悔するとは気づかなかった…。
まさかこの会話をきっかけに…あんな酷い事になるなんて…
[………数日後…]
「なぁなぁ、ジーニアスにコレット、俺思うんだけど、昨日の宿題ででた算数の問題、アレ最後の文章問題があっただろ? あの文章、なんだかつじつまが合わない気がするんだよー。」
ロイドが朝学校に来たとたん、やっていない宿題のプリントを、ジーニアスから写させてもらいながら言う。
「え?…確か…、料理の問題だっけ?」
ジーニアスが言い返す
「そうそう。その問題。 あの問題、えーっと…、ちょっとプリント貸してくれ。……《あるお店でAさんが3つの料理を作りました。Bさんがその3つの料理をテーブルに持って行きました。CさんとDさんは3つの料理の内2つの料理を食べて、代金をEさんに渡して店を出ました。料理3つの値段は合わせて645円となります。さて、CさんとDさんはいくら払ったでしょう。》……って問題、これなんだか納得いかねぇんだよなぁ〜」
「あ、それ私もつじつまが合わないと思ったよ?」 コレットもロイドと同じ意見を言う
「えぇ?…どこがつじつまが合わないの?」
ジーニアスにはわからない。というかジーニアスにとってすごく簡単な問題なので、つじつまが合っているようにしか思えない…
「いや、まず一番納得出来ないのが…、料理の数なんだよ!」
「数?」
「そうそう。AさんはCさんとDさんの二人分の料理を作るのはわかっているのに、なんで三つ作ったのかが分からないんだよ」
「あぁ…、言われてみれば、…確かに。」
「な?しかも二人が食べ終わった後、残った一つの料理はどうなったんだろうな。」
「うーん、捨てちゃったとか?」
「もったいねぇー!そんなら2つだけ作れば良かったのに!」
「そうだよねぇー。あ、でも私他にも変だなと思ったところがあるよ?」
「ん?どこだ、コレット」
「えーっとね。…料理って、CさんとDさん、どんな料理を食べたのか分からないの。」
「あ!考えてみれば料理の名前書いてないよな。違う料理なら値段だって違うはずなのに!」
「案外同じ料理を食べていたかもしれないよ?」
「えー?なら“同じ料理”って書いておけばこんなに悩まずにすむのに。」
「算数の文章問題って難しいよねー。」
「ホントだよなぁー」
「まぁ、…ある意味難しいけどね…」
いつの間にかジーニアスも納得していた。