サイエンス・ワールド 短編集
□ーシャンク・フロットの楽しい洋館建設ー
3ページ/5ページ
台所でお茶を二つおぼんに乗せて廊下がギシギシなりながら歩くキル。
キル
「臭かったー。なんか床ギシギシいうし」
ふと、お風呂とかかれたドアに目が止まった。
キル
「あ。風呂まである。ちょっと拝見してみるか」
‘ガチャ’
筆者竹中
「…キル・ブォリス!」
お風呂の湯船に変な男がいきなり真顔で発言し、バタンとドアを閉めてドタドタとお風呂を指差しながら戻る。
キル
「シャンク!シャンク!風呂に変な人が!?」
シャンク
「あー。フィッシュ竹中さんだ」
キル
「誰だよそれΣ!?しかも名字間違えられたぞ!ブォリスって呼ばれたぞブォリスって!」
シャンク
「ごめーん。俺が間違えて言っちゃったー」
キル
「何で間違えるんだよ!?」
シャンク
「お前の名前…、覚えにくいんだよォォォ!!」
キル
「覚えやすいだろ!?キルって二文字で英語で殺すって文字通り嫌な覚えやすいベストスリーに入ってるかもしれない名前だし!ってか、名字間違えるなよ逆に覚えにくいだろっ!」
シャンク
「あーもー!いいから早くお茶くれお茶!このお茶男!」
キル
「くっ、誰がお茶男だこの…」
バン、と台に親指を中に入れながら渡す。
キル
「はい。お茶」
シャンク
「猛烈に指入ってるぅぅぅ!」
ブルブルと脂汗を流し出す。
シャンク
「さ、さすが俺がライブのメンバーに入れただけある…。露骨に地味な嫌がらせをしてきやがる…ー」
真顔で親指が熱いお茶によりヒリヒリ赤くなりながら背を向けて歩き出すキル。
キル
「じゃ、俺帰るんで」
シャンク
「え?もう帰るの?」
押し入れから布団を取り出してみせる。
シャンク
「泊まっていきんしゃーい。布団もあるぞ。ちょっと変な匂いするけど」
キル
「なんで何もかも変な匂いするんだよΣ!?」
ツッコミのあまり振り向くと、枕を両手で抱きしめ見てるシャンク。
シャンク
「なんだよー。枕投げ楽しみにしてたんだぜー?ね、一生のお願い?」
キル
「分かった。じゃ、それ貸せ」
シャンク
「はい♪」
キル
「はい」
枕を至近距離で受け取ってまた渡すと、さっさと廊下を歩く。