サイエンス・ワールド 短編集
□ーブラック・ホワイト・クリスマスー
4ページ/27ページ
「まぁ、大体の話しは一通り聞いていたのですが・・・」
「おい、聞いてたってなんだよ。盗み聞きかよシュール。」
「はい。盗み聞きです。」
「普通に応えるな!?ι」
自分で聞いといて否定させるような事を言うキルに、全く気にしないような素振りを見せるシュール
「お三方は今日と明日、どんなケーキを購入するか決めている最中なんですよね?」
「はいですけど、皆さん意見がなかなかまとまらなくて・・・ι」
「成程。つまりキルとネリル嬢が話しをややこしくしているのですね?」
『ちげーよ!!
違うよ先生!ι』
‘ガチャリ’
フィリが説明すると、今度はエラが洗面所から出て来た
「あれ?皆してどうしたんだ?何かの策を練っているのか?」
「あ!エラ姫ちゃんおっはよー♪」
「おはようございますエラ嬢」
シュールとネリルがエラに挨拶してキルとフィリも続けて挨拶をする
「はよ。」
「エラさんおはようございます実は、今日と明日の為に、どんなケーキを買おうか皆さんで決めようかと思っていたんです。」
「ケーキ?何故今日と明日なんだ?」
首を傾げてフィリを見る
「それはですね?キルとネリル嬢が急にケーキが食べたいとダダをこね始めたからですよ。」
『違うわ!
違うよぅΣ!?』
二人揃ってハモリ、シュールの発言を否定する
「えιどっちなんだ?」
「ちょ、話しがややこしくなりますえ、えーっと、今日はクリスマスイヴで、明日は本格的な行事であるクリスマスなので、皆さんと何か食べる為にケーキを買おうという事になっているんですエラさん。」
「へー。じゃあ、現段階で誰がこの事知っているんだ?」