サイエンス・ワールド 短編集

□ー五月雨をあつめて早し最上川ー
5ページ/5ページ


 

立ち上がり間抜け面をしてふてぶてしい顔に変わる飛天勝。

飛天勝
「なんだぁ、私の勝ちだよ。君、これあげる。勝ったよ私」


エラ
「なんですかこ…ほげぶぅう!!さ、サインだ…ー!」


飛天勝
「バイババーイ」


飛天勝とエディンが道を歩いていくのを見送ると、川から船人がやってきた。


船人
「おーい」

エラ
「あ。お兄ちゃん」

船人
「この辺に人が流れて来なかったか?」


エラ
「それって飛天勝の事?たった今弟子と歩いて行ったよ」


船人
「なんだ無事だったのか」

エラ
「私、こんな物貰っちゃった」


サインを見せる。


船人
「なんだお前、そんな物貰ったのか。かくゆう俺も、こんな物貰っちゃったよ」

エラ
「そんな物、貰っちゃったんだ…」








飛天勝
「いやぁ、今日は勝った勝った。ん?」


川を見ると、二枚のサインが流れていて、ふぬけな顔になる飛天勝。







チーン…ー










     ーおしまいー

前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ