テイルズ小説
□モフ族探検隊 「テイルズオブレジェンディア」
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「それにしても…、ジェイは一体なにを考えているんだ?」
クロエが食材の入った袋を持ち、呟く
「そうだよねー。なんか、あたしらにただ報告するだけとは思えない笑顔だったよねー」
「だな…。でも、俺達が同意したんだから、洞窟に行ってみないと分からないだろ。」
セネルがまともに言う
「それもそうじゃの。」
「あ、でもでも…、危険なめに合う所なら、絶対行きたくないよね。」
「それはそうだ。洞窟といえば、やはり魔物がいるだろうな…」
ウィルも多少心配する
「あらぁ〜。お姉さんはどこでも行くわよぉ〜。」
「いや、グー姉さん…。どこでもは危ないって。」
「よし!もうこのくらいでいいだろう…。ジェイの家に戻るぞ。」
ウィルの号令で、ぞろぞろと家に向かった
…その頃のジェイ
「ジェイ。準備が出来たキュ☆」
「ライトもちゃんと着くキュ♪」
「後は皆さんが来るのを待つだけキュ★」
キュッポとポッポ、ピッポはそれぞれジェイに報告する
「ご苦労様。皆さんはもうすぐ来ると思いますよ。」
「本当キュ?」
「えぇ…。フフ…。楽しみだね。」
「楽しみだキュ♪」
ジェイの目が、わずかに怪しく光った
「お?あっちに立ってるのはジェイじゃないか?」
「本当だ!おーい!ジェージェー!」
「あ、皆さんお帰りなさい。早かったですね。」
「あぁ。大して買い揃える物がなかったからな。」
ウィルが答える
「それはなによりです。あ、それよりも、もう準備が整ったんで、洞窟に行きましょうか。」
「洞窟って…、キュッポ達も一緒に行かないのか?」
「いえ、先に洞窟に行ったんですよ。皆さんが買い物に行ってる間、準備をする為に。」
「準備とは?」
クロエが聞く
「ま、行けば分かりますよ」
とりあえず、セネル達はジェイの後を着いていった
「さぁ、着きましたよ。」
「へぇー。ここに洞窟が隠されてたんだー。意外。」
「別に隠してるつもりは無いんですけどね。」
「ほぉー。結構広いんじゃな。」
「はい。一応は」
「よし。入ってみるか。」みんなが洞窟に入ろうとすると、ジェイが止め
「あ、皆さん。待って下さい」
みんなは【?】(はてなマーク)を浮かべる
「え?入らないの?」
「もちろん入りますが、そのまま入りません。ちょっとこっち来て下さい。」
「なんじゃぁ?」
「これに乗って中に入るんです。」
たどり着いたのは、洞窟のすぐ横の後ろに、巨大なドリルが前に装備された、戦車のような乗り物がある所だった
「わあ。なにこれ!スッゴいじゃん!」
「お…、大きい…」
「でかいのおー」
「スゴイわねぇ〜」
「ジェイ。これは?」セネルが指さす
「これは『洞窟探検キュピポ4号』です。ほら、前に潜水艦に乗った時あるでしょう?アレを解体して、使える部品だけをコレに取り付けたんですよ。」
「あぁ…、いわばパワーアップしたって事か。」
「え?え?って事は、コレに乗って中に入るの!?」
ノーマが目をキラキラさせてジェイに言う
「はい♪」
「くぅ〜!やっぱ洞窟と言えばどでかい乗り物!でかいお宝よねぇ〜!たまんないねコレ♪」
「おい、さりげなく本音がでてるぞ。」
「さ、皆さん、中に入りましょう。」
「よーし!!入ろー!!」
ノーマが先に中へ入る
「元気だな…」