連載パラレル①
□俺は…～幽玄～
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「……声…変わっちゃったの…？」
「ちゃっ……ぅ」
一時的なモンや。と、声で伝えるには無理がある
俺はワンコから体を離すと、先程と同じようにノートへと言葉を書き込んだ
『すぐ直るって銀が言うてたから』
二人共その言葉を見ると、安心したようにため息を吐く
俺はそれを確認し、次々と言葉を書き込んだ
『この火傷は俺のミスでやってしもたからロベルトは悪うないんや』
「……でも…」
尚も納得しないワンコに、こんどは目で伝える
目だけでもちゃんと伝わったらしく、渋々と納得したように俯くワンコ
ちゃんと伝わった……それが嬉しくなって、俺は伝えたかった言葉を伝えようと鉛筆を滑らせた
『ロベルト』
「……何？」
あの時伝えたかった言葉…伝えたかったのに伝えられんかった言葉……
『あん時に言おうとした事、今ココに書くからな？』
言葉では伝えられんけど…今やったら伝えられるんや
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