連載パラレル@

□俺は…〜幽玄〜
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「……っ…ぅ」

「あぁ〜、あんまり喋らねー方が良いよ?折角直した喉がまた潰れちゃうから」

「………」


喉…せや、思い出した

ロベルトと話してる時にいきなり喉が変になったんやったな


一番伝えたかった言葉を…まるでわざと邪魔するように塞がれてしもたんや


「……ろべ…る…と……は?」

「だぁから、喋んない方が良いって」


言葉を発しても伝わらないっちゅーのは、想像よりも辛い事やってのが今やったら解る

どうしたモノかと回りを見渡すと、ベッドの横にある机の上にノートと鉛筆が置いてあるのが目に入った


「……」


俺はおもむろに手を伸ばすと、真っ白なページに鉛筆を擦らせて銀に見せる


『ロベルトは?』

「……今は別の部屋でお前の事を待ってるよ。」


何か他の事を言おうとしたのか、銀は少し戸惑いながら言葉を出した


「…呼んでこようか?」


銀の問いに素直に頷き、待ってて。と部屋を後にする姿を見送った

パタン。と扉が締まる…残った音はヒューヒューと響く俺の息と、寝息を立てる高杉の息だけ




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