連載パラレル@
□俺は…〜救出〜
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…寝れへん…
火傷した部分がズキズキしとるからってのもあるし、腹が減ってしゃーないからってのもあんねんけど
それ以上に寝れへん原因も…ある…
―…君に優しく出来ないくせに…おこがましいにも程があるよね―
ロベルトは知らんねや
熱いフライパンを俺に押し付ける前に、どんだけ優しく接してくれてたかを
高杉に棘バイブを突っ込まれてた時…あん時は痛さに夢中で気にも止めてへんかったけど
…あん時、どんだけ辛そうな顔をしてくれてたか…今やったら解る
「……。」
俺の横で静かに寝息を立ててるロベルトは、おそらく明日になったら俺を解放するつもりでいる
それは俺にとっても嬉しい事で…明日が待ち遠しくなる気持ちも確かにある
けど…もっと奥にある心には、別の気持ちも確かにあるんや
このままでエエんか?
心に傷を負ったままのロベルトを放っといて嬉しがってて、ほんまにエエんか?
…エエ訳ない……
「……ロベルト、ちょぉ起きて」
エエ訳無いやんか。
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