連載パラレル@
□俺は…〜覚悟〜
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「ちょっと…今日は病院休むわ」
「えっ…いきなりどうしたんですか銀さん」
高杉が去ってから、それを見計らったように急患者が増えた
もともと小さな病院だったから唯一医者である俺が休めるはずもなく
折角戻りかけてた高杉を野放しにしちまうハメになってた
「最近体の調子がおかしいっつーか、とりあえず睡眠がとりてーの。」
「嘘アル…」
「……何が?」
「ダテにナースをやってきた私じゃないヨ。銀ちゃんの体調くらいすぐに解るアル」
……真っ直ぐに見つめてくる瞳に、コイツも成長してるんだと理解出来た。
コイツだけじゃない。
落ちこぼれとしてココに来た新八も…自ずと俺の心理を見透かされていた…
今だに成長出来ていなかったのは俺だけか
「……そこまでバレてるなら、俺が今からしようとしてる事も理解出来てるんだよね?」
『お前だって同じ事しようとしただろうが…』
思い出すたびにハラワタが煮え繰り返そうになる
アイツ等さえ現れなけりゃ…アイツ等が高杉に目をつけなけりゃ、あんなにも疲弊した高杉を傷つける事もなかったんだ
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