連載パラレル@

□俺は…〜憂色〜
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「…彼を傍に置いておけば…その苛々も直るかな?」


彼を拾ったあの人には悪いけど、この苛々が治まるまでは我慢しといてもらわないとね








「ふぁ〜サッパリした!!」


何日ぶりかの風呂を終え、すっかり上機嫌になりながらベッドに腰を降ろす


風呂は最高や。

疲れも汚れも綺麗に洗い流してくれるし、何よりもサッパリした気持ちにしてくれる


「フカフカなベッドやな〜…」


本来やったらもうグッスリ寝てまいたいんやけど、最近は食事もまともに摂ってへんかったし…珍しく腹も減って来おった

何か作って食ってから寝ようと、冷蔵庫へと足を運ぶ


「え〜っと…ホンマに何でもあるな…ワンコん所とは大違いや」


ワンコ…今頃どないしてんねやろか……


疫病神が去ってくれたんやし、今頃は彼女でも作ってんねやろなァ

……俺の事忘れて、俺の知らん人と…


「っ…ワンコ…」


ホンマは…ちょっとは止めてほしかったな……

でも、これは俺のワガママやから……こないなワガママは迷惑以外に何も生み出さんから


「……肉でも焼いて栄養つけなな」


我慢、我慢。



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