連載パラレル@
□俺は…〜憂色〜
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「……何でだろう……」
僕自身にも解らない事なんて今まで無かった…
元々頭も良かったし、そこそこ戦闘能力もあったし
「……」
いつから解らなくなったのか…それはハッキリ覚えてる
初めて佐野家の借金回収に行った時…あの日から、僕の中で何かが生じてきたんだ…
『……貴方が?』
『そうだよ?あ、見た目で判断しないでね…僕に刃向かって生き延びれた人なんていないから…』
この日、佐野宅の借金回収に行ったのは単なる暇つぶしのつもりだった
はあまりにも暇で、同じような年代の少年がいるって聞いたから…興味本意…ってのもあったかもしれない
でも、その時にはまだ彼の姿はなくて…
『……お子さんは?いるんでしょ?』
『今は…出掛けてます』
『どこに?』
『……』
何度聞いても言おうとしない事に苛ついて、元々手が早かった僕は父親の胸倉を掴み上げた
『っひ……!!』
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