連載パラレル@

□俺は…〜憂色〜
4ページ/15ページ




「……何でだろう……」


僕自身にも解らない事なんて今まで無かった…

元々頭も良かったし、そこそこ戦闘能力もあったし


「……」


いつから解らなくなったのか…それはハッキリ覚えてる

初めて佐野家の借金回収に行った時…あの日から、僕の中で何かが生じてきたんだ…






『……貴方が?』

『そうだよ?あ、見た目で判断しないでね…僕に刃向かって生き延びれた人なんていないから…』


この日、佐野宅の借金回収に行ったのは単なる暇つぶしのつもりだった

はあまりにも暇で、同じような年代の少年がいるって聞いたから…興味本意…ってのもあったかもしれない


でも、その時にはまだ彼の姿はなくて…


『……お子さんは?いるんでしょ?』

『今は…出掛けてます』

『どこに?』

『……』


何度聞いても言おうとしない事に苛ついて、元々手が早かった僕は父親の胸倉を掴み上げた


『っひ……!!』



.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ