連載パラレル@
□俺は…〜憂色〜
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「あっ…ロベ…?」
訳が解らんくて、抱き締められたまま顔を覗き込むと
泣きそうなくらい眉を寄せて…ギュッと目を瞑ってる顔が見えた
「…ロベルト…」
「っ…!!あ…ゴメン……」
名前を呼ばれて気ィついたんか、ピクッと体を跳ねらせると物凄い勢いで体を離された
…今のは何やったんや…?
「じゃあ、冷蔵庫には一通り入ってるから。作りたくなかったら部屋の外にいる人にでも頼めば良いよ…」
「え?あ……うん」
早口にそう告げると逃げるように立ち去るロベルト
ポツンと…一人になってしもた俺は、とりあえず風呂にでも入ろうとバスルームの扉を開けた
「……何やったんやろ…さっきの…」
この前ヤられた部分はまだズキズキと響いてて
ワンコとの思い出で体が震えるくらい悲しいのに
ロベルトは去ったっちゅーのに、バクバク鳴る心臓が収まる事は無かった……
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