連載パラレル@
□俺は…〜憂色〜
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「君は常に綺麗にしてもらわないと困るんだよ…ちゃんと栄養つけて、お風呂にも入って……ね?」
一通り笑い終えると、昨日までは見る事の無かった穏やかな表情を浮かべて見つめられた
そないな顔で見つめられる事に慣れてへん俺は、照った顔を隠すように下を向く
何やホンマに普通の人間みたいになっとるで…
でも……おかしいやん……
「俺みたいな玩具に…そこまでする必要があるんか……?」
「っ………」
だって…高杉が言っとったもん。
『…お前がこれから過ごす玩具生活は……まだまだこんなモンじゃねーぜェ?』
ロベルトかて、高杉との会話で…俺の事を人間以下として扱ってたし……
「別に、性欲処理の為に俺を置くんやったら…そんな…風呂とか……」
「そんな事…僕にだって解らないよ…」
「えっ?」
微かにしか聞き取れんかった言葉を、俺はもう一度ハッキリ聞こうと耳を近づけた
途端、ギュッと力強く抱き締められた
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