連載パラレル①
□俺は…～脆弱～
6ﾍﾟｰｼﾞ/13ﾍﾟｰｼﾞ
ハッキリ言うてまうと、高杉の言う通りや。
抱かれる方を選んだら利息も増えずに済むし、相手探す手間も省ける……まさに一石二鳥やねん
多分、外に出る事なんか許してもらえんやろうし…強姦魔に金取られる事も無い
…アイツとバッタリ会うてまう事も…無いんや……
「……抱かれる？」
心の中を見透かされたようなタイミングで聞いてきおる…
せや。言うまでもなく、たった今…答えは固まったんや。
「…っ…抱かれ…ます……」
嫌やと暴れる心をグッと引き戻し、あるだけの理性を出して答えた
俺の答えに満足気に口を吊り上げるロベルト
俺はそないな顔が見たくなくて、咄嗟に視線を高杉へと移した
目に写った高杉は…喜んでるんかと思いきや、どことなく複雑そうな表情浮かべて俯いてるような感じやった
昨日と今日で…ずいぶん変わってるな……
「……で？俺はいつお前等の相手したらエエねん」
「そうだなぁ…折角だし、今からお願いするよ」
嗜虐と快楽を含ませながらも吐き出された言葉は
俺の"行く末"を…尽く鮮明に伝え聞かせた……
.