連載パラレル@

□俺は…〜脆弱〜
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「よく来たね…ココに来たって事は、もう覚悟を決めたのかい?」


覚悟……?

東京湾に流される覚悟でもしてほしいんか?


「なんや…この前までは俺を生かそう思うとった奴が、今度は殺そう思てんのか?」


それはそれで悪くは無いわ

確実にこの世界とおさらば出来るんやったら、セメントで窒息死でも本望や


俺がそんな事を思っていると、何を考えてんのか高笑いしながらコチラとの距離を縮めてきおった

鼻に息がかかるくらいの至近距離で、馬鹿にするかのように囁かれた


「君を死なせるなんて勿体ない事、出来やしないよ…高杉君から聞いてないの?」

「たか…すぎ…?」


高杉っちゅーのは恐らく、俺の怨念の元凶であるあの男の事なんやろう

あの時高杉は何を話した…?


俺の首を締めて、やれ怖いかやれ泣きたいかと聞き出して

…抵抗すんな…っつわれて


「何かの抵抗をせん覚悟…か…?」

「伝え忘れただけだ」

「っ!?」


つい先程まで頭を駆け巡っていた声が耳から入る

反射的に声のした方へと視線をやると、案の定とばかりに高杉がこっちに向かって歩いてる所だった



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