連載パラレル@
□俺は…〜脆弱〜
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『ここでサヨナラや…』
そう言われた瞬間、僕は君といれる資格が無い男だったのだと…確信した…
『今まで…ありがとうな…』
そんな言葉が聞きたいんじゃなかった…
もっと、必要とされる人間に……生まれたかった…っ
「君を…助けてあげたかった…」
佐野君が出て行く間際、グッと喉に引っ掛かってしまった言葉…
一人になったこの部屋に響かせた所で…仕方無い事じゃないか
「ごめんね…佐野君…っ!!」
助けてあげられなくて
止める事が出来なくて
無理して笑った君の顔を…歪ませてあげる事が出来なくて……
……ごめんっ
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