連載パラレル①
□俺は…～玉響(後編)～
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何千回、何万回と繰り返してる疑問がある
何でこの世界は俺を嫌ってんねやろ…
何で、俺は嫌われてばっかなんやろ……
―嬉しい事が大きければ大きい程、そう言ったマイナス思案は浮かばないんだよ―
アカンわ先生……
俺は嬉しい事が大きい程、不安も比例して大きいなってまうねん…
ホンマに…欲深い奴やねん……
「っ…ん……」
「佐野君！！良かった…僕が解りますか？」
「…ワンコ…？」
「こんな時ぐらいは名前で呼びましょうよ…」
何や、いつの間にか寝てしもてたんか…俺
首締められたくらいで気絶するなんざカッコ悪いにも程があるやろ……
「…アイツ…は？」
「…銀時さんが追い掛けていきました……部屋から飛び出してしまったんです」
「……？」
銀が…？
訳解らん…
何でアイツが飛び出したんか
何で銀がおったんか
…何でワンコの顔が辛そうに歪んでんのか……
俺が寝てる間に何があったんや…？
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