連載パラレル①
□俺は…～出会い～
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「君が…佐野清一郎君…だね」
「っ…流石は住人やな……なら知ってるやろ？金さえくれるんやったらサービスするで？」
「っ……」
別に、誰かとヤる為に夜道歩いとった訳やない事くらい解るわ
でもな…いつまでもソコにおられると俺が困んねん
今は優しい言葉なんざかけてほしない。
俺が好いたモンは、必ず消える。
俺だけを置いてけぼりにして…必ず…
「…何も言わんねやったらヤってまうで？基本は後払いやさかい、ヤったら貰う。」
「まだ子供なのに…今まで辛かったろう……」
「っ…！！」
「ご両親も亡くして…頼る人もいなくて…」
「……さぃ…」
「一人で、今まで頑張ってきたんだね……」
「もう喋んなや！！頼むから……」
俺の心に触らんといてや…！
どうせなら…どうせならさっきのガキみたいに罵れや……
「置いてけぼりに…して構へんから…どっか行け！！！」
出来るだけ後ろに退いて
何も聞こえんよう両耳塞いで
何も見えんよう両目を瞑った
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