連載パラレル①
□俺は…～幽玄～
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俺は…一体、何の為に生を受けたんやろう……
俺は…何で、こないな人生しか道が無いんやろう……
折角ワンコと再会出来る思うたんに
折角…ロベルトの心を開けると思うたんに…っ
「……っ…？」
真っ暗な視界を開けてみると、そこには真っ白な銀世界が広まっとった
「………？」
今の時期からして雪景色はおかしい話しや…俺は霞んだ瞳を擦り、再度辺りを確認する
その瞳に写ったのは、一面真っ白の病室と……コクリコクリと船を漕ぐ銀と、その横で熟睡している高杉
「……？」
何でこないな所におるんやろか……
そんな事をボンヤリ考えていると、それに気付いたのか銀がハッと目を覚ました
「んぁっ？あ…起きたのか…っつーか寝ちまってた……」
くぁっ…と欠伸をする姿を見つめ、俺は先程の疑問をぶつけようと口を開いた
「…ぎん…っ！？」
言葉を発した瞬間、自分の声にしては掠れ過ぎた音にびっくりした
よく確かめてみると喉には薬のつけられた包帯が巻いてある…
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