連載パラレル@
□俺は…〜玉響(後編)〜
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『浴衣着たガキがいてな…そこらの女よりヤり甲斐あったぜェ?』
あれを聞いたのは…確か一年くらい前だっけ……
「…誰ですか…?」
ココは紛れもなく僕の部屋だ
そこにいるのは…紛れもなく佐野君だ
じゃあ何故知らない人がココにいるんだ?
「テメェか…佐野を匿ってるっつー奴は……」
「何を言ってるんですか……?」
真っ青な顔で眠っている佐野君の前で佇むこの人は誰なんだ?
「今回、ロベルトの代わりとして借金回収に来てやったんだよ」
「借金……?」
そうか。僕と出会う前の佐野君は、体を開いて懸命にお金を貯めていた
佐野君の事だから…何の理由も無くそんな事をする子ではない
「……高杉。」
「っ…!?テメェ…何でココにいる…」
後ろにいた銀時さんが名前を呼んだ瞬間、男の表情が強張った。
知り合いなのか…それにしては、ただの知り合いとは違う雰囲気を漂わせている
「お前…いつの間にアイツの部下になったんだ?」
「部下になんざなるかよ…交換条件での代理だ」
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