連載パラレル@

□俺は…〜玉響(後編)〜
1ページ/10ページ



『浴衣着たガキがいてな…そこらの女よりヤり甲斐あったぜェ?』


あれを聞いたのは…確か一年くらい前だっけ……





「…誰ですか…?」


ココは紛れもなく僕の部屋だ

そこにいるのは…紛れもなく佐野君だ


じゃあ何故知らない人がココにいるんだ?


「テメェか…佐野を匿ってるっつー奴は……」

「何を言ってるんですか……?」


真っ青な顔で眠っている佐野君の前で佇むこの人は誰なんだ?


「今回、ロベルトの代わりとして借金回収に来てやったんだよ」

「借金……?」


そうか。僕と出会う前の佐野君は、体を開いて懸命にお金を貯めていた

佐野君の事だから…何の理由も無くそんな事をする子ではない


「……高杉。」

「っ…!?テメェ…何でココにいる…」


後ろにいた銀時さんが名前を呼んだ瞬間、男の表情が強張った。

知り合いなのか…それにしては、ただの知り合いとは違う雰囲気を漂わせている


「お前…いつの間にアイツの部下になったんだ?」

「部下になんざなるかよ…交換条件での代理だ」



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ