連載パラレル@
□俺は…〜玉響(前編)〜
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ワンコん家で住むようになってから2週間が過ぎた。
……もうそろそろ…ヤバい…
「なぁワンコ…俺がココに住んでる事…誰かに言うたりしてへん?」
「えっ?言ってませんけど…どうかしたんですか?」
「いや、何でもあらへんねん」
この前ロベルトが来たんが……約一ヶ月前。
多分、もうそろそろ動き出してくるやろう…
残りの返済額は3千万。
っちゅーか未成年に3千万も背負わせてエエんかが疑問やねんけど、アイツの事やから色々細工してんねやろ
何でか解らんけど、アイツは尋常やないくらい俺を嫌ってるから…
「…顔色が良くないですよ?」
「…なぁワンコ…」
「何ですか?」
もし俺に3千万の借金があるって知ったら…
ここらで名の知れてるロベルトが借金返済に来る事が解ったら……
「っ…何でもあらへん…」
そんな、恐怖の豪華ディナーとも言えるような事実を知ってしもたら
……きっと……
「…っ…」
自分から始めた話題のくせに黙り込んでまうなんて自分勝手な事してしもたらアカン…ねんけど…
言葉が出てこーへん……
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