。* 遙かなる時空の中で *。

□麗らかな午後
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亜希が瞼を震わせると、澄んだ瞳が現れる。

亜希はまだ冴えない頭でおはよう、とふにゃっと笑う。
あまりに不意打ちの表情にサザキは顔に熱が集まるのがわかった。


「亜希がうたた寝するなんて珍しいよな」


ごまかすように顔をそらすと亜希は首を傾げたが、困ったようにはにかんだ。


『うん…あのね、昨日気になることがあって竹簡を見ていたから寝ていなくて……』


サザキはそう言う亜希の腕を掴み、どかっと座り込む。当然腕を掴まれているため、亜希はサザキへと倒れ込む形になる。


『ちょ、サザキっ!!?//』


広い胸板を押して離れようとするが、しっかりと抱きしめられた。






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