。* 遙かなる時空の中で *。
□好き
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『柊、大丈……わっ!!?』
腰に腕を回され引き寄せられる。
「我が君にそれほどまでに心配されるとは、私も罪な男ですね…」
『〜っ// 柊、ち…近い…顔…//』
恥ずかしさから軽く顔を背ける。
「私を嫌っておいでですか?」
『違!! ……むしろ、――だし…』
「…え?」
あまりにも小さな声で呟いたために聞こえなかったのか、聞き返してくる柊。
「今、何と仰いましたか?」
『だ、か、ら……ッッ顔近いってばぁ!!// 腕離してくれたら教えるからっ//』
顔の熱がこれ以上あがると困るのでそう言うと、柊はすんなりと腕を離した。
変な所で忠実なんだから、と苦笑をもらしてからそっと耳打ちした。
―――好き―――
子供らしい私の精一杯の愛のコトバ
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