。* 遙かなる時空の中で *。

□毒牙
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『また来たんですか……』




亜希は後ろを振り向き、半ば呆れた表情を向けた。



「“また”とは……?」


『そのままの意味なんですが、友雅さん?』


「そのまま、がわからないのだがね。教えていただけるかな?亜希殿?」



友雅はそう言うと亜希の顎を持ち上げた。



『友雅さん、知ってました?』



亜希は自分を見下ろす友雅を悪戯っぽい笑みを浮かべながら見据える。



『私の元いた世界だったら、セクハラという行為と見なされ、罰せられるんですよ?』



私のいた世界。
平成―…‥
それは名ばかりの平和世界。



「それでは……」








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