短編

守りたいモノ
1ページ/2ページ




『私………今度手術することが決まったの
確率は五分五分だって。』







『成功すれば普通の女の子として暮らせるけど…………

もしダメだったら―――…』













聞いた時は嬉しいんだか…悲しいんだか…………
訳がわからなかった。。。







アイツは小さい頃から心臓が悪くていつも辛い思いをしてたから


コレで助かるって……スゲェ嬉しくて―――…










でも、もし………






もし、失敗したら?













考えられない。。。




アイツがいない世界なんて、
俺には地獄でしかない………。












想像しただけで心が押し潰されそうだった


でも一番不安なのはアイツの方だ………
















俺は誓った




アイツが不安にならないように
ずっと傍にいると―――…


何があっても手術のその日まで傍で励まし続けると―――――…


















その日は大雨……






ついてなかったなぁ。
ホント、………ついてねぇよ。
















ッキキィィィイ―――――……









全てがスローモーションで映し出される中俺の目に映ったのは不安そうに空を見上げているアイツの顔………











行かなくちゃ―――…

約束したんだ、アイツと……












―――――――――…



「何不安そうな顔してんだよ。」




「!!

来てくれたの?」




「当たり前だろ!!

約束したじゃん…傍にいるって」




「…………………うん」




"そろそろ時間です。"








「あっ、はい…………




それじゃぁ、
…………行ってくるね。」






「……あぁ、

頑張れ。俺がついてるからな」















大丈夫……傍にいるよ…








コレからもずっと………







君の幸せを祈ってる―――…






END



アトガキ(o_ _)o→
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ