NOVEL
□*気づかないあんたが…
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「お…おう」
「俺…あんたのこと好きなんでさぁ…」
何年も 何年も思い続けてきた事を吐き出してしまう
今までずっと胸を縛り付けてたような感覚から解放された
それがとても清々しく一瞬自分が告白というのをしたこと自体を忘れそうだった
「…俺もまぁ好きだぞ」
と軽く答える土方さんの言葉によって引き戻された
違う
違う
違う違う
違うんでさぁ
そう思った瞬間土方さんの手首をつかみ押し倒していた
「ちょ…総悟?」
「俺は本気でさぁ……」
かぷりと白い首筋に噛みつく
綺麗な白にうっすらとした赤が映える
「やめっ……」
「土方さん………」
もう遅いんですぜ
あんたが大好きで大好きで大好きで
この気持ちを止められなくなった
この気持ちに気づいてくれなかったあんたが………
「いけないんでさぁ」