NOVEL
□*おとなとこども
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恋とか愛とか……そんなもん正直めんどくさいし俺には関係ないものだと思ってた……
4月――高校になってからの二回目の春
新任の教師としてきた土方に会うまでは………
これは一目惚れという奴だろうか?だるい始業式なんかサボる気まんまんだったっつぅのにヅラにつかまりいつも以上に殺気をふりまきながらでた始業式……
一瞬で目が釘付けになってしまった………
あのさらっとした黒い髪にきりっとした切れ長の目に整った顔………マジでその場の空気が変わるような感じがした
「ぁ……二年数学を担当させてもらう土方です。よろしくお願いします」
始業式が終わって騒ぐ女子の会話ーー
「ねぇ土方せんせー超かっこよくない?」
「かっこいいっ!!ってか綺麗?」
「うんうんわかるーww」
俺も同感
自慢じゃないが俺は俺以外でこんなにかっこいい奴見たことがねぇ
しかも女みてぇに綺麗だ いやそこらの女より断然綺麗だ
「高杉、顔がにやけてるぞ…軽くキモい…なぁエリザベス」
「てめぇとそのオバ●ゅうにゃぁ言われたかねぇよ」
だけど……
不覚にも数学を楽しみだと思ってしまった……