NOVEL

□*あしたあさってしあさって (連載中
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世界というものには今日があって昨日があって一昨日がある

それと同じように明日があって明後日がって明々後日がある





   あしたあさってしあさって


「多串くん多串くん」
「んだよ」
いつも巡回する土方がかならず通るこの交差点
やっぱり土方はここを通った
なんか俺ってばストーカーっぽい気もしなくもないけれどこれも土方と会うためならお安い御用だっつーの
「いやぁ偶然ww」
ほんとは全然偶然じゃねーんだけどな
「……最近おまえとよく会う気がするけど………」
あ、やば 気づいたか?まぁ上にかなり上級のストーカーをもっていれば気づかなくも無いか…やっべ…言い訳かんがえなきゃ…
「…いやなんでもない 俺の気のせいだ」
………ちょっとそれでいいのかよ土方ぁ
「……………」
「…んだよっ!!ジロジロ人の顔見てんじゃねぇよ」
「いや…うんなんでもねーっす」
「?」
「あーところでよぉおまえ」
「ん?」
「これから映画でもどっすか?」
「アホかてめぇ 俺ぁ今巡回中だ」
即答かよ……銀さん寂しいんすけど
「えー…ちょっと!!ちょっとだけ…駄目か?」
いけっ!!必殺ネウロ風おねだりっ!!
「…………あ?」
あ、きかなかった……
「何やってるんだてめぇ首なんかかしげて」
いや違うんですけど おねだりのポーズだよ
「んー…仕事終わってからも駄目?」
「…………近藤さんと総悟が仕事きちんとやってて仕事がたまってなかったら考えてやらないでもない」
…それってつまり無理ってことじゃねぇか…くそ…こうなったらやけくそだっ!!
「うんよしじゃぁいこう!!」
「っはぁ?ちょ…待て!!」
土方の声を無視して俺は土方の腕をつかみ交差点をわたる
「いたいいだだだだだだっ!!おいっ!!まじ離せぇぇぇっ!!」


  

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