四聖の騎士
□第二章 四聖の騎士団 反逆の凜那
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夢美「このインモラル団長どもが」
メイドはそう毒ついてきた。
朱美「何ですか? 嫉妬ですか?」
夢美「そんな訳ないから、そもそも、お前頭おかしくなったんじゃないか?」
朱美「どこがですか? 普通ですよ。ノーマルです」
夢美「毎日ベタベタ、ベタベタ、普通しない」
まぁ、確かに普通他人、それも、異性にこうもベタベタしないな。
朱美「それは、団長と副団長ですから、そう言う関係なんです」
夢美「理解できない。意味不明」
朱美「まぁ、夢美さんの頭では、理解できませんね」
夢美「理解できないのは当たり前!! 一般的に朱美が変!!」
朱美「そうですか? まぁ、いいじゃないですか」
まぁ、喧嘩するのはいいが俺の横でするのはやめてくれ。
「兎に角、朱美・・・・・・そろそろ、離れないか?」
朱美「え〜、どうしてですか?」
「え〜、じゃない。用意しないといけないだろ」
朱美「仕方ないです・・・・・・じゃあ、用意終わったら、一緒に教室まで行きましょう」
シブシブ俺から離れる朱美は、そのまま、寝室に入って行った。
「メイドあれ・・・・・・どう思う?」
夢美「朱美はわかりやす過ぎ・・・・・・朱雀様・・・・・・朱美はヤンデレ・・・・・・気をつけた方がいい」
「怖いこと言うなよな」
夢美「日本刀で斬られる・・・・・・鬱な終わり方」
「まぁ、もう少し、様子を見るか」
夢美「まぁ、それがいいと思う・・・・・・まぁ、ヤンデレには注意しろ」
「・・・・・・なぁ? 朱美は、甘えん坊なのか?」
夢美「そんな感じは今までなかった・・・・・まぁ、元々、そう言う性格だったのかもしれない・・・・・・朱美はホラ・・・・・・まぁ、だから、朱雀様はそれだけ、朱美に信頼されたって事」
「意外にまじめに答えるんだな」
夢美「たまには、そう言う日もある・・・・・・まぁ、本当は、朱美と朱雀様のドロドロな恋愛劇の行く末を笑いながら、けなす為だけど」
「最悪だからな・・・・・・それ」
そう、ニヤリと笑いメイドも寝室に消える。
「誰かに好かれる資格なんて・・・・・・俺にはないのにな」
そう、俺は独り言をぼやいた。